いつかいいうたできるかな

うた作りと弾き語り

うた作りました 「名前も呼べなかった人」

いつ書いたかも忘れたメモのようなものから歌にすることが多いんですけど、今回はメモを書いてすぐに歌にしてみました。といっても先月からの咳がなかなかぬけなくて、一ヶ月以上中断してしまったんですが。

 

A4の真っ白い紙(安いコピー用紙)を画板のようなものにのせて、背もたれのある低いイスに座って、シャーペンでメモをとりました。PCよりも紙のほうが集中しやすい気がするし、机に向かうよりも膝の上に画板をのせて書く方がリラックスできるような気がします。ボールペンや万年筆よりも鉛筆とかシャーペンのほうが、いいかげんに書きなぐれるというか、カチッとせず楽な気持ちで書けるような気がしました。まあ気分次第ですが。

 

  

ちょっとボーっとして、頭に浮かんだこととか想いを言葉で描写しようとするんですけど、これがなかなか難しいです。ボキャブラリーが貧困なんですね。まあ、言葉がつたないからこそ歌になんかしているわけですが。

 

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で、できたこんな落書きを、今度は机に向かって、PC(正確に言うとMac)のEvernoteをたち上げて、ギターを抱えて節をつけます。もちろん全部は歌にならないので、目についた一部をパパっと拾っていく感じです。あとはいつもように録音ボタンを押して、思いつくまま、何も浮かばなくなったら止めます。そして形を整えます。形を整える方に圧倒的に時間がかかるんですが、曲の良し悪しは最初にサッと書いたメモとパッと思いついたメロディでもう決まってしまっているような気がします。けど良し悪しは自分ではなかなかわからないので難しいです。

 

今回はこんなふうにうたを作ってみました。

 

 

名前も呼べなかった人

 

上板橋の喫茶店にはまだ
昭和の香りが残されていて
ギンガムチェックのテーブルクロスには
タバコの焦げ痕がついていた

いらっしゃいませとわざとよそよそしく
水とおしぼりを持ってきてくれた
テーブルクロスと同じ柄のエプロン
働く姿 見るのが好きだった

コーヒーの飲めない僕はコーラをたのみ
君のバイトが終わる頃にはお腹もタプタプ

あの頃 君に救われた
今さら ありがとうとは
言えないけれどありがとう
名前も呼べなかった人

 

後から思えば あの頃どうしてもっと
お日様の下で手をつないだり
ディズニーランドではしゃいでみたり
デートっぽいことできなかったんだろう

迷惑をかけたくないと終わるといつも
君はそそくさと出て行って バスで帰った

そんな人だったから
別れの言葉もなく
いつか会わなくなっていた
名前も呼べなかった人

 

やわらかいコットンシャツに顔を埋めると
なぜかいつも懐かしい ミルクの匂いがした

あの頃 君に救われた
今さら ありがとうとは
言えないけれどありがとう
名前も呼べなかった人